今生の別れ
2016年8月23日。
今日からみて昨日のお話。
とある店主と今生の別れを果たしてきた。
28日で閉店なのだが、確実に行ける日に
行っておこうと思った。
もうこのお店の食べ物は食べれなくなるし
店主とも顔を合わせることはなくなる。
お互いの名前も知らないこざっぱりした関係だが
今生の別れだと思うと悲しいものだ。
店主とレジ前にて立ち話程度に会話した。
「違う場所でお店は開かないんですよね?」
と、一縷の望みを託して問う。
『いえ、廃業です。』
と返事が返ってくる。
「とても残念、いつも美味しいものをありがとうございました。」
と返すと、店主が
『たくさん来てくれてありがとうございました。また、いつかどこかで』
と。
きっとこの店主とは偶然でも遭遇しないと思うし
この味とも今生の別れ。
店を後にし、帰宅。
自宅付近になり、おまけしてくれていた事に気付く。
お会計の時に気付けば良かったものを・・・
抜けている自分に多少がっかりした。
兎にも角にも有り難い。
今生の別れなんて、友達ともペットとも、身内ともしてきたが
対象が生きていても悲しいものだ。
なお、別れた男達は悲しくない。